忘れられていた名勝  『戸無瀬(となせ)の滝』
嵐山は京都の代表的な名勝地のひとつで、観光客の訪問者数も清水寺についで2番目の実績を誇る。だが嵐山の山中にある「戸無瀬の滝」の存在を知る人は少ない。江戸時代に書かれた「洛中洛外図」には渡月橋の上部に滝が描かれ、和歌や絵画などにもしばしば登場してその景観が評価されていた(本文へ)
Updated Date : 2024-02-28 16:16:00
Author ✎ 京都再発見
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近年になって嵐山の国有林に関する植栽などの取り組みが活発化し、山中には「蔵王権現」や「嵐山城跡」などの隠れた名所もあり、「幻の滝」として新たな観光名所にしたいと嵐山保勝会が滝の歴史を伝える石碑を作成した(2024年2月)。 滝の場所は、渡月橋の南から保津川(大堰川)沿いに右岸を上流に向けて歩き、山腹に見られる二つ目の水流。
戸無瀬(となせ)の滝
山肌の、のり面がコンクリートの砂防工事などで水量が減少、雨が降った後しか見られないことを逆手にとって「幻の滝」として売り込むという。
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洛中洛外図
「渡月橋」を真中に右手上に合流する「保津川」と「戸無瀬の滝」(真ん中上部の左へ湾曲しているのが「戸無瀬の滝」)
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戸無瀬の滝
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